結成大会
結成大会(国立教育会館)

  全国教育女性連盟は、1960年からその準備を始め、オリンピック東京大会を翌月にひかえた1964年(昭和39年)9月に結成されました。
 第2次世界大戦で多くの国々と対立し敗戦国となった日本は、戦後、新しい憲法の下で民主主義国家として再出発し、国際社会への復帰をはたしていました。
 そうした戦後の新たな出発において、教育の改革は大きな役割を果たしていました。一方で、一層の充実を果たすためにも解決しなければならない問題もありました。
 その一つが、学校教育現場を支えていた若手女性教員の早期退職問題でした。すでに社会で重要な役割を担い、さらに増加傾向にあった女性教員が、その働きにふさわしい誇りと環境を得られるようにすることを目指したのです。

         結 成 宣 言

私ども全国教育女性連盟は大同団結いたしまして
            次のことに向かって邁進いたします
・ 教育者として誇りと明るい希望を持ちましょう
・ 女教師の一人一人が学校経営に活かされるよう努力いたしま
 しょう
・ 女教師のつとめ易い環境校正に努力いたしましょう
・ 退職女教師は尊い教育経験を社会に活かしましょう
・ 恩給のスライドアップを要望致しましょう
第4回研修大会

 会結成後の昭和40年代、女性教員に育児休業制度を設ける要望が関係者の間で高まりました。国会では数回にわたり、議員提案による育児休暇制度化法案が提出されました。
 こうした動きが、社会の中で重要な役割を果たしている女性に対する関心を高め、「義務教育諸学校等の女子教育職員及び医療施設、社会福祉施設等の看護婦、保母等の育児休業に関する法律」が、昭和50年第75回国会において与野党議員一致の下に可決成立しました。

初代会長 波頭タ子氏

会の結成で中心的役割を果たし、初代の会長を務めたのは波頭タ子氏。昭和22年に全国初の女性校長として東京都品川区立第二日野小学校長、同25年には全国公立小中学校婦人校長会長に就任。その後,文部省初等中等教育局で視学委員を務めました。
 「同志よ 弱らないで、誠実は 奇跡を生む」と女性教員を励まし、全国教育女性連盟会長として、20年間にわたって指導されました。

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